八十八の手間と込めた想い

2015年11月17日 富山県は南砺(なんと)移住163日目

ぐずついた曇り空
お願いだから夕暮れまで
雨よ降らずに持っておくれ

先日 稲刈りをした城端は
かとうしぜん農園で脱穀のお手伝い

歴史民俗館に展示してありそうな
“ 足踏み脱穀機 ”
電力を全く使わない簡素な作りだから
何十年もの間 現役で働き続けている
「 最新型 」と書かれた筆文字に
僕の今この瞬間さえも
いつかは遥か昔の記憶になる

ガコンッ ガコンッ ガコンッ ガコンッ
カラカラカラカラカラッ

恐竜の鳴き声が
果てしない宇宙から
永久に失われたように
遥か未来
この足踏み脱穀機の独特の音色も
やがては永久に消えてしまう
愛おしくなり両手で耳を澄ます

脱穀された籾
もったいない もったいないと
つぶやきながら
一粒残らずかき集める

籾を剥いて
産まれたての玄米を食べた
この小さな一粒にかける
気候風土と
八十八の手間と込めた想いを
噛みしめる

本日の脱穀の行程が
ちょうど全て終わった頃
急に鳥たちが
ざわつき飛び出したと同時に
気持ちがいいぐらいの土砂降り

またねぇぇぇ
おつかれさまぁぁあぁ
ありがとうっ
と叫んで
蜘蛛の子を散らすように解散

なんで “ ありがとう ” なんだろう
でも “ ありがとう ” だったんだ

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