そうか そうだったのか 人生は喜劇の舞台だ

2015年7月28日 南砺移住51日目

雨が降ったり 風か吹いたり
かと思えば急に晴れたり
湧々農場は自然と共に働く

今日から菅笠デビュー
歴史を遡れば傘は4000年以上前
古代エジプトや古代中国で
猛烈な太陽の射す光から
王や皇帝を守る日傘として誕生し
その権威の象徴でもあり
壁画には日傘をさしかける
家来の姿が刻まれている
日本で和傘が普及して
雨傘として一般に使われ始めたのは
江戸時代になってからで
雨傘の歴史は産声をあげたばかり
本来 恵みの雨は
避けるものではなかったのかもしれない

本日の農作業は
長ネギの成長して伸びた根元に
土をかぶせる
また成長したらそこに土をかぶせ
そうする事で
白ネギの部分を長く長く育てる
野菜のひとつひとつ育て方が違い
学ばなければならない事は沢山ある

ふと振り返れば
さっきまでの雨はあがり
雲の隙間から
吉田 稔さんに後光が差している
かつてこの南砺の地では
棟方 志功が疎開して
第二の故郷のように過ごし
柳 宗悦 濱田 庄司 河井 寛次郎
バーナード・リーチなどの作家により
民藝運動なるものが繰り広げられた
名も無き職人の手から産まれた
日常の生活道具にこそ真の美が宿る
もし職業に真の美が宿るとしたら
それは紛れも無く農業だろう

遂に吉田 稔邸へ招待していただいた
遥か遠くの景色まで一望できる和室
何にも無いけど何でも有る
瓶ビールをグラスに注ぎ乾杯をする
心地よい疲れ
五臓六腑に沁み渡る
湧々農場で採れた新鮮な野菜の数々に
奥様のかずえさんの真心により魔法がかかる

人参と豆腐と胡桃の和え物
ピーマンとシソとミョウガと柚子の酢の物
揚げゴボウの甘辛煮
かぼちゃのポタージュ
冷製きゅうりのスムージーなどなど

素材と素材とが持つ
それぞれ固有の味が引き立て合い
煮る 焼く 蒸す 揚げる 炒める
視覚と嗅覚が予想した味を
味覚で見事に裏切る想像を超えた驚き
それはまるで
コンテンポラリー・ダンスの
舞台を観賞したような衝撃

そうか
そうだったのか
人生は喜劇の舞台だ

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