人生の宝物がまたひとつ増えた

2015年8月5日 南砺移住59日目

母親の古希の誕生日祝い
家族との旅最終日

兄貴と妹と僕で密かに話し合い
母親に一生涯毎日使える
輪島塗のお椀を
サプライズでプレゼントしようと
能登半島は輪島市へ

なにも知らない母親は
ただただ
海に遊びに行くものだと思ってる

温かい嘘

どこまでも続く千里浜
砂浜から眺めた僕
海から眺めた家族
波打ち際が白い線に見えて
少しだけ
センチメンタルになる

日本人の平均寿命が約80歳
一年に一回しか母親に逢わないと
僕はあと10回しか逢えない
もし二年に一回だったら
僕はあと5回しか逢えない
もし・・・
そんなことがふと脳裏をよぎる

はるばる輪島に到着した
どうせなら母親が一番気に入ったものを
プレゼントしようということになり
秘密を明かした
その時の表情といったらもう
眼をまん丸くして驚いて
悪いからいいよと断り
遠慮しないでよと諭しの押し問答

ようやく気持ちを受けとってくれた

どれもこれも素晴らしい
輪島塗のお椀
ひとつひとつを吟味する
モノだって一期一会
これだって想える
自分にとっての究極の一品は
見つかるものだ

僕は母親と
お揃いの輪島塗のお椀を
買うことにした
なんでだろう
なぜだろう
どうしてもカタチで
家族との繋がりが欲しかった

残された時間はあと僅か
歌川広重の浮世絵にも描かれた巌門で
ご当地わかめソフトクリームをペロリ
ギリギリまで思い出作り

最期は慌ただしく
別れの挨拶もそこそこに
あっという間に
改札の向こう側へ
見えなくなるまで手を振った

親孝行
してもしても
その何倍も返ってくるから
返しきれないよ
もしかしたら
本当の親孝行とは
僕が幸せになること
なのかもしれない

部屋には輪島塗のお椀
人生の宝物がまたひとつ増えた

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2 thoughts on “人生の宝物がまたひとつ増えた”

  1. ツイッターから飛んできました。
    北陸に移住されたと読んだ時から、なんとも言えない親近感を勝手に感じてました。(ごめんなさい)

    今、私も実家で妹一家と一緒に過ごしています。
    家族って本当に良いですね、そして、親ってありがたいです。改めて思いました。

    Like

    1. こんにちは
      まさか自分が北陸に移住するとは
      夢にも思いませんでした
      たくさんの素敵な出逢いもあり
      第二の故郷を感じだしております
      親孝行ってわかりませんが
      自分が頑張って切り開いた新天地を
      胸を張って案内できて良かった

      Like

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