土徳

2015年7月7日 南砺移住30日目

大福寺 太田住職
南砺の精神文化 土徳を学ぶ

この空間では
あらゆる宗教
あらゆる文化
あらゆる民族
あらゆる風土が
美しく調和している
それは互いの思想や哲学 神などでは無く
互いの「暮らし」を
尊敬しているからなのだと説く

大雪は恵
閉ざされた白銀の世界の中で
働かずに休息し
村の住人と肩を寄せ合い
己の人生観を深め
雪解けの季節
一気にその情熱を爆発させるのだ
それが南砺の地に生きる者

人にも花にも昆虫にも
モノにも動物にも森にも
全て物語がある
あなたはその物語を紡ぎなさいと
仰っていただき
心が晴れ晴れとした

浄土真宗の次に神道
僕が暮らす
大鋸屋神社 大祓の儀に参列
人が知らず知らずのうちに犯した罪や過ち
心身の穢を祓い清めるための神事
茅の輪は子宮を意味し
くぐる事で新たに産まれ変わる
村の行事のおかげで
顔と顔を合わせて話す機会になって
繋がりが深まってゆく

今日あった出来事を
湧々農場の吉田 稔さんに
興奮する僕の話を聞いてもらった
炭素循環農法みたいに
南砺の町をひとつの自然と考えて
そこに息づく人の物の事の
魅力を最大限に引き出す
この町を創るのは僕じゃない
この地で産まれ生きる あなたですよ
と伝えてゆこうと想う

七夕の日
たった一夜しか
咲き誇らない
月下美人
妖艶な香り
凛とした御姿
一眼
脳裏に焼き付けようと
真夜中に南砺の町を
駆け抜けた

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格好いい大人の男の背中を見た

2015年7月6日 南砺移住29日目

湧々農場は出荷の日
採れたての野菜を
終始 笑いの絶えない
和気あいあいとした
雰囲気の中で
愛情込めて梱包される

僕「収穫は誰もが
楽しいと思うけど
土壌作りなんて
素人の僕がいいんですか?」
吉田さん「お前さんに
今いっちばん大事なこと
やらせとるんのやぞっ」

吉田さん「わしはもう
耕すことをやめたっ」
僕「ええっ?!
とんでもない勝負に出ましたね」

僕「土から蒸気が昇って
温かいですっ」
吉田さん「生きとる証拠やっ」

吉田さん「見てみい
いろんな植物が共存しとる
これがやりたいんや」
僕「人間の手なんて
何一つ加えなくても
原生林は循環してますもんね」

僕「微生物を一匹残らず
4tトラックから降ろしましたっ」
吉田さん「わははっ
だんだん分かってきたな」

作業中も休憩中も
話が尽きない
僕は湧々農場に
仕事で来ているのでは無く
働きに来ているのだ
そしてここは
毎日のように訪問者がある

炭素循環農法の第一人者
城 雄二さんが来られていて
発酵と腐敗の違いや
生き物が出す二酸化炭素と
炎が出す二酸化炭素の違いや
美味しいとはなんぞやと
たくさん話を聞かせていただいた

精霊のような方で
僕は質問した時
どんな答えが返ってくるか
ある程度
予測したりしてしまうのですが
城さんの答えは遥かに超えていて
「 理学 」に基づいているそうな

城 雄二さんと吉田 稔さん
少年のような顔で
延々と土の話をしていて
格好いい大人の男の背中を見た

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輪る 廻る 転る 地球は回る

2015年7月5日 南砺移住28日目

先日のラベンダーからアロマオイルを
独自の装置で抽出されている
南山見自治振興会長 松田博志さんに
助成金 新幹線開業県民協働事業の
パンフレットを手渡ししてきた
地域住民の社会的集会の場所を
築く願いには
課題山積ではあるが
錆びた扉のようなモノを
バールで無理やり こじ開けた
自分の倍近い年齢の方と
山麓の霊気に抱かれながら
目を輝かせ夢を語り合うのは
えもいわれぬ経験
全力で手助けすると伝え
別れを告げた

それから高速道路を駆け抜け富山市は
D & DEPARTMENT TOYAMA
ナガオカケンメイさんの
講演会へ行ってきた
なりふり構わず富山市でも
挨拶していたら繋がったご縁で
地域地域における底力を引き出す
デザインプランニングは勉強になった

昨夜のHappy Seven 2015で
出逢ったケバブ屋さん
56gorockの友香ちゃんに
近くにいるからと誘われ
富山市はCafé & Bar Hotoriで
2夜連続の
小久保純平さん
青谷明日香さんLIVE
小さな子どもや赤ん坊も
魂のこもった演奏に
見よう見まねで踊り出し
ノンアルコールビールにも関わらず
その歌声は胸に響き酔いしれる

輪る 廻る 転る
地球は回る

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馬鹿馬鹿しいと思えば笑えばいい

2015年7月4日 南砺移住27日目

Happy Seven 2015
at 富山県は南砺市 閑乗寺公園

大人でも子供でも障害者でも
お金のない人でもお金のある人でも
目 耳 口 鼻 肌
どれかの感覚があれば楽しめる
主催者 板橋宏幸さんの
そんな願いを込めた野外音楽フェス

一人でふらりと訪れたのだけれど
移住して一ヶ月弱
南砺市4町4村を駆けずり回ったおかげか
来場者も出店者も知ってる人ばかりで
同じ想いの人は自然と同じ場所に集い
そして新たな出逢いもあり嬉しかった

八百楽農園の武部さん 掛田さん
彼らの発想はクリエイティブで
どこか遠い世界から
南砺を眺めた視点だなと感じていたら
インドを旅したことがあるそうな
自然の事や未来の事
地球の裏側の事
尽きる事ない話しに興じた

ケバブ屋さん
56gorockの友香ちゃん
僕はエスニック料理が大好きなのだけど
南砺市には全く無くて
恋しくて恋しくて思わず頬張った
好きなミージャンも一緒で
逢ったばかりなのに生き方などを話した

Natural Beauty Therapy
SAKURA nboの杉本 薫さん
アロマスプレー作りを体験し
ローズウッド
フランキンセンス
ユーカリラジアータを
調合してもらった
その後 女性の生理用品
布ナプキンの重要性について
真剣に話し合った

そして画家の牧田恵実さん
彼女は絵の世界
僕は物語の世界
芸術の道を歩んだキッカケも
惹かれる芸術家も
己の表現も
ほとんど真逆だったけど
紆余曲折しながら
いま僕らは運命の交差点に
立ちすくんだ
そんな感性の刺激があった

移住前の神奈川県でも
聴いていたミュージャン
小久保純平さん
青谷明日香さんが
キャンドルを灯した夜
愛や平和を歌ってくれた
降りしきる雨さえも心地良かった

ジョン・レノンがイマジンを歌った
忌野清志郎が「愛し合ってるかーいっ!!!」と叫んだ
果たして
それで世界は平和になったのか?
いまだ世界各地では紛争が起こり
いまだ貧富の差は拡大し
いまだ地球環境は悪化している

でも彼らが声を枯らしながら
叫んだからこそ
今以上に混沌とした世界じゃ
無いのかもしれない
馬鹿馬鹿しいと思えば笑えばいい
その「かもしれない」に
命を燃やし歌い叫ぶミュージャンが
この腐った世界を変えると
僕は信じている

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花と蜜蜂と人間が紡ぐ物語

2015年7月3日 南砺移住26日目

蜜蜂が花を求めて飛び回り
せっせと働く
かつてアインシュタインが
遺した言葉
「蜜蜂が絶滅したら
4年で人類は滅亡する」

南山見自治振興会長 松田博志さんの
ラベンダーやクロモジから
アロマオイルを抽出する稼働実験を
地域おこし協力隊いのっちと見学

井波は院瀬見の道路沿いを
延々と続く紫色のラベンダー道
これまでは季節の終わりの枯れる頃
森へ廃棄されていたラベンダーを
自宅のガレージでバケツや石ブロック
身の回りのモノで創意工夫した
アロマオイル抽出機で生成
このバイタリティーは
まさにパンクスピリッツ

ボランティアで運営しているが
社交的集会の場所として
地元を活性化させられないかと
思索されていて
資金面や商品化と
乗り越えないといけない課題があり
いのっちと僕でアイデアを出し
市民協働課やエコビレッジ課 農林課にも
相談してみると約束した

描こう
花と蜜蜂と人間が紡ぐ物語

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一瞬さえ眼が離せない

2015年7月2日 南砺移住25日目

初夏の香りが漂う洗濯日和
下着や洋服や布団を一気に洗う
そんな一日の始まりに
物干し竿には迷子のカエル
指先から渇いた皮膚に
水を与えて田んぼへお帰り

大の苦手のノートパソコンを
分厚い説明書を片手に
部屋にこもってにらめっこ
少しずつ少しずつ
古代の遺跡を解読するように
近代文明に触れてゆく
基本操作ができるようになると
夢中になりあれやこれや試したくなる
どれくらいの時間が経っただろうか
凝り固まった身体の伸びをして
外の空気を吸いに玄関を開けると
なんだか今日は
夕焼けが綺麗になりそうな予感

急いで準備してクルマを走らせた
車窓からは遠くの景色と近くの景色の
流れる速度が違ってみえて
時空を超えているような錯覚
馳せる想い
八乙女山は夢の平展望台に登り
南砺に広がる散居村を眺めた
思わず「わぁぁぁ」と声が漏れる
夕焼けから夕暮れへの移ろい
刻一刻と遥か遠くの空を極彩色に染めて
一瞬さえ眼が離せない

また訪れる時は
誰かを誘おう
僕が感動したことを
同じように
感動してくれたなら
それがなによりも
嬉しい

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かけがえの無い 一秒一秒を大切に

2015年7月1日 南砺移住24日目

うるう秒 23:59:60
月と地球の引力で
地球の自転は遅くなり
一日の時間の流れは
年々 長くなる
宇宙の太陽系の浪漫

そんな日に
ご近所さんがお昼ご飯を作ってくれた
鶏肉とポテトの照り焼き
生姜のおこわ
塩麹入りのパン
とろとろオニオンスープ
美味しくて美味しくて
自然にも人にも
生きているというより
生かされていると強く想う

その後
今宵は飲み会があるので
自転車と城端線で福野体育館へ

富山県は下新川郡朝日町発祥
行政の職員による
南砺が誇るビーチボール大会
バドミントンのネットに
ふわふわなビーチボールで
4 対 4でバレーボールのルールで競う
老若男女が楽しめるスポーツ
市民協働課のチームで出場
トーナメント形式で見事に一勝するも
2回戦で惜しくも惨敗

張り切りすぎて
想い出がたくさん詰まった
エアジョーダン11の
靴底が剥がれ見るも無残な姿へ
高校生の頃の
バスケ部時代の青春がぁあぁぁ

福野は和食 蔦にて反省会
新鮮な刺身に山菜
ビールで乾杯の後は
威勢よく五箇山の日本酒 三笑楽
上司も先輩も同僚も移住者も
肩を寄せ合い
腹を割っての語らい
兎にも角にも南砺の魅力は人だ

〆の料理 蕎麦の実の雑炊は
前日に予約が必須で
一日水に浸してから調理するので
手間暇がかかる
初めて食べたのだけれど
ありふれた言葉だけど
日本人で良かった

かけがえの無い
一秒一秒を大切に

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またひとつ 僕の知ってる場所が増えた

2015年6月30日 南砺移住23日目

移住してからはじめて
ゆっくりできる日だった

誰も知らない田園風景
誰も知らない商店街
あらためて僕は
今までの生活とは
まるで異なる世界に
飛び込んだのだと
ふっと怖くなってしまった

いつも地域おこし協力隊の
お世話や指令や相談に乗ってくれる
市民協働課へ遊びに行った
パソコンが大の苦手で
支給されてから20日以上も
ほったらかしていたノートパソコンの
アカウント設定を頼む事にした
休日なのに出勤していたお二人は
口を開けばエロ話ばかりで
一体何の設定をしているのか
分からなくなるほどで
森や畑や大自然などに囲まれた風土が
夜の営みや生命の誕生 出産の神秘など
南砺ではごくごく自然な事なのかと
僕は深読みしすぎたが
ただのお二人の悪ふざけだった

とにかく笑って
屈託のない話に花が咲き
僕の不安は杞憂にすぎなかった

移住する事で
見えてくるモノがあり
移住する事で
見えなくなるモノがある

南砺市立中央図書館を
紹介してもらい
またひとつ
僕の知ってる場所が増えた

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眼には見えない尊い存在は

2015年6月29日 南砺移住22日目

南砺はスコールのような
雨が降りしきる梅雨時期に
信じられないくらい
空が晴れ渡った日

僕がお世話になっている湧々農場で
Casa BRUTUSさんから
REBIRTH PROJECTの活動の
取材があった

農場長 吉田 稔さんの軽快なお話から
豪快な土のついた採れたて野菜の振る舞いに
撮影は終始 穏やかな時間が流れた

人間と自然が共に生きるとは
最後の質問に
都会では考えもした事のない
素直に感じた想いを
僕はこう答えた

「心を込めて
安心で美味しい野菜を育てているうちに
いつの日か僕もこの地球に食べられる時
安心で美味しい精神と肉体でありたい
そして
この両の手で殺める事のできる生き物しか
食べてはいけないような気がする」

久しぶりの再会に
僕は記念撮影をしている気持ちになり
ちょっぴり恥ずかしかったが
畑の真ん中で遠く地平線を眺めた時
眼には見えない尊い存在は
きっとおわすのだと確信した

また次に逢える頃には
ひと回りもふた回りも成長して
逢いたいと背中を見送った

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